ワインとレストランの料理
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フォーマルなレストランでお食事。
でもワインを選ぶ自信がないときは…。
フォーマルなレストランのワインリストは、「Bordeaux」「Rouge」などの原語表記だけで日本語の記載がない場合があります。ワインのほかに料理も選ばなければならず、店内の重厚な雰囲気にさらに焦りが高まります。
外国語で書かれたワインの銘柄名や産地を読み解く自信がない方は、事前にお店に電話かメールして会合の内容や予算を伝え、作戦会議をすることをおすすめします。優秀なソムリエはお客様に相談されるとソムリエ魂に火が付くものです。
利用目的はプロポーズするためか、結婚10周年を祝うためか、同僚の送別会なのか?料理とワインの予算は?同席者の人数と関係は?ソムリエはそれらの情報をもとに、料理との相性もふまえて、最適なワインを数種類薦めてくれます。当日のソムリエは作戦会議などなかったかのように裏方として主役を引き立て、場を盛り上げてくれるはずです。
当店ソムリエが選んだ「ちょっといい」赤ワイン8本セ
当店ソムリエが選んだ「ちょっといい」赤白泡ワイン8
シャンパーニュはどんな料理にも合わせやすい。
ソムリエも上手に活用しましょう。
事前に作戦会議する時間がないときの便利なアイテムはシャンパーニュです。白ワインのコクと赤ワインの渋みをあわせ持つシャンパンは、たいていの料理と合わせられますし、2人なら乾杯から前菜・メインまでシャンパン1本でちょうどよい量です。人数が多ければ、シャンパン+店のハウスワインをグラスで赤白1杯ずつ追加したり、最後のデザートのときに、食後酒としてブランデーやカクテルを注文したりするといいでしょう。
そしてぜひソムリエも利用してください!良いソムリエはお客様の要望を聞きだすのが得意です。専門用語はいりません。「渋みがあるワインが好き」とか「今日のメイン料理に合わせたい」とか、自分の言葉で伝えられるだけの情報をソムリエに伝えることで、ベストなワインに近づくことができます。
記念日やお祝いにフォーマルなレストランでの食事をすることは、一生の想い出になります。ただレストランには独特なルールと雰囲気があるので、下準備をして気持ちに余裕を持って臨む方がいいですね。そうそう、お財布の余裕も忘れずに。大切な人と過ごす大事な時間だから、会計の値段を(気になるけど)気にし過ぎずに、おいしいワインとお料理、そしてレストランというハレの場を心ゆくまで味わいましょう!
寿司屋でも中華料理店でも。
いまはどんな店にもワインがあります。
pino-pinoは漫画「美味しんぼ」の愛読者です。「究極」と「至高」の対決は毎回見ものだし、食以外にも親子の確執や恋愛模様が交錯しソープオペラのようで飽きません。その美味しんぼ74巻に「恍惚のワイン」という回があります。
ワインと日本料理の相性を探るストーリーなのですが、その一節で主人公の山岡さんに「…寿司屋で赤ワインを飲んでる人を見るとぞっとする…」と言わせるシーンがありました。これはきっと、執筆時の作者・雁屋哲氏のご意見だったのでしょう。
74巻が発売されたのは2000年です。ワインと寿司は合わないから寿司屋でワインを飲むのはおかしな趣味だ、という見方がその当時は主流だったのだと想像します。ところが、それからたった10数年で、ミシュラン星付き寿司店の職人が、権威ある料理雑誌でワインと寿司のマリアージュを説く時代になりました。中華料理屋でもカレー屋でもワインを充実させる店が増えています。庶民派居酒屋のワタミでさえ、気の利いた安ウマワインをメニューに載せていました。
「肉に赤ワイン、魚に白ワイン」「生ガキにはシャブリ、鴨にはピノ・ノワール」のような教科書的マリアージュは一理あるのですが、それに縛られてしまってはちょっとつまらない…。料理とワインのマリアージュ(相性)、可能性は未知数です!