アメリカワイン≒カリフォルニアワイン

writer :pino-pino
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世界のワイン産地について
アメリカワイン≒カリフォルニアワイン

華やかな香りと豊かな果実味。
カリフォルニアのピノ・ノワール「カリピノ」。

pino-pinoは、赤ワインの中ではカリフォルニアのピノ・ノワールが一番好きです。ブルゴーニュのピノ・ノワールは苦手なのですが、カリピノ（カリフォルニアのピノ・ノワールの略語）は、ピノ・ノワールの華やかな花のような香りがありながら、ブルゴーニュのピノのような酸味が少なく果実味が豊かで、甘党の私の味覚に合うのです。

カリピノの良さを教えてくれたのは、ワインショップで店長をしている友達です。彼がお土産に持ってきてくれた「カレラ」というワインを飲んで、私はカリピノファンになりました。カレラの醸造家はロマネ・コンティでワイン造りを学びました。ロマネ・コンティの香りは何百もの花を束ねたようと表現されることがありますが、たしかにカレラも薫り高いワインでした。

カレラのブーケの先にロマネ・コンティが見える？かも。3千円代後半から入手できるカレラでロマネ・コンティの雰囲気が味わえます！

¥10800

ナパ・ヴァレーのワイントレイン

アメリカで生産されるワインの約9割がカリフォルニアのワインです。大小2800ものワイナリーがあるカリフォルニアでは、ワイナリーツアーなどの観光業も盛んです。pino-pinoがカリフォルニアに行ったら絶対トライしてみたいのが「ワイントレイン」です。

ワイントレインは、ナパのブドウ畑の中を時速30キロでのんびり走る観光電車です。アンティーク調のかわいらしい電車に乗ってお食事とワインが楽しめます。ツアー価格で150ドル前後、カントリーサイドの自然いっぱいの景色を眺めながら、カリフォルニアの新鮮な食材を使ったお料理とワインを楽しめる夢のような電車。日本でも走らせてほしいなあ…。

¥11770

ワイン選びの一つの目安として。「パーカーポイント」。

ワインショップのポップやメールマガジンなどで「パーカーポイント○点」というキャッチコピーを目にしたことがあると思います。パーカーポイントの「パーカー」は、ワイン評論家のロバート・パーカーさんという60代のアメリカ人男性です。ワイン評論家は、世界中のワインの出来を各々の方法で採点・コメントし、雑誌やネットを通じて世間に発表する仕事です。

パーカー氏は、世界で最も影響力のあるワイン評論家といわれています。もともと弁護士だったのですが、ワイン好きが高じてワインの点数をつけたニュースレターを発行し始めました。これが後に「The Wine Advocate」という雑誌になり、パーカーポイントはこの雑誌を通じて発表されています。

パーカーポイントが画期的だったのは、ワインを100点満点で採点したことでした。「それのどこがすごいの？」と思うかもしれませんが、それまでワイン専門家の間では20点満点の採点法が一般的だったのです。100点中○点というのは、学校のテストみたいで分かりやすいですよね。例えばポップに「パーカーポイント19点！」と書いてあるよりは、「パーカーポイント89点！」の方が、評価が高そうに感じます。実際は19点の方が割合としては高くても…。

「The Wine Advocate」は広告を掲載しないので評価が中立だと言われる一方で、パーカー氏好みの味の濃いワインにポイントが偏ってしまうという指摘もあります。味覚なので個人の嗜好に偏るのは仕方がないことですが、問題なのは、分かりやすいパーカーポイントに飛びついて、何でもかんでもパーカーポイントで売ろうとするショップが多いことです。

優れた味覚と記憶力を持つパーカー氏の評価は、主婦ソムリエpino-pinoの評価に比べたら何百倍もの信用がありますが、パーカーポイント高得点イコールあなたが美味しいと感じるワインとは言い切れません。あくまで一つの目安として、自分の味覚との比較に利用するのが賢明ですよ。