薄い?スッキリ系?日本固有のブドウ品種 日本はブドウ栽培に適した気候ではなく、ワイン造りには難しい土地といえますが、ワインメーカーが増え、さまざまな工夫を凝らしていく中で、日本のテロワールともいうべきものができつつあります。

薄い?スッキリ系?日本固有のブドウ品種

  1. writer :pino-pino
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日本酒に似た風味。さっぱりすっきり「甲州」の白ワイン。

ワインが好きな人で、「わたし甲州が好きなの」という方にはめったにお目にかかりません。甲州は、平安時代末期に栽培が開始された日本最古の由緒ある品種なのですが、味の特徴は一言で言えば「薄い」。ワインにするとさらに薄さが際立ち、海外産ワインのパワフルさに負けてしまいます。

甲州のワインを初めて飲んだ時に私が持った印象も「コクがない…」でした。その薄さを克服する為、オリと一緒にブドウ果汁を発酵させ味を濃くする「シュール・リー」という製法が採用されることがあります。

賛否両論ある(否の方が多いかも?)甲州ですが、pino-pinoはけっこう好きです。たしかに味にコクはないのですが、変なクセがない分、日本の家庭料理に合わせやすいと思います。特に相性が良いのは、お刺身や煮魚など。甲州はワインとの相性が悪い料理とぶつからないのが長所です。その意味で日本酒に近い存在かもしれません。甲州には含まれる鉄分量が少ないから魚介と合わせても生臭くならない、という大手ワインメーカーの研究結果が出ています。

かわいらしい香りでフルーティな「マスカット・ベリーA」。

マスカット・ベリーAは、日本ワインの父とも呼ばれる川上善兵衛氏が戦前に交配開発した赤ワイン用品種です。香りは甘くイチゴジャムのよう、渋みが少なくフルーティな味わいが特徴です。ボージョレ・ヌーヴォに似た味といえばイメージしやすいでしょうか。

しかし、こちらも残念ながら“ワイン通”の方には不評です。ベリーAも甲州と同様、ワインの特徴であるタンニン・酸・果実味が少ないので物足りなさを感じる人が多く、また、甘ったるい香りが苦手だという人もいます。

私自身も、チリワインなど濃いワインばかり飲んでいた頃はベリーAなど見向きもしませんでしたが、最近は「悪くないな~」と思い始めています。これはおそらく食生活の変化が関係していて、子供ができてから外食が減り自炊が増えたので、油分、塩分、糖分が少ない食事になり、ワインに対する嗜好も、パワフルなものから穏やかな味わいのものへと、次第に変わっていったのだと思います。

日本に「テロワール」はあるの?

日本の気候の特徴として、夏から秋にかけての梅雨と台風が挙げられます。ブドウ収穫期の高温多湿は、乾燥が好きなブドウにとって適したものとはいえません。しかし努力家で器用な日本人は様々な工夫により、いまではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネなど、世界中のワイン用ブドウを栽培しています。

しかし同じブドウ品種を使っても、日光量が少ない日本のブドウは果実味が凝縮することなく、ワインも落ち着いた味わいに仕上がります。冷涼な気候のドイツワインに近いかもしれません。

一方でワインは、食文化と密接な関わりがあります。こってりラーメンやファストフードのハンバーガーが大好きな日本人ですが、素材の味を生かし、魚介や海藻から澄んだ出汁を取る私たちの日々の料理が、例えば、四川料理のような濃い味付けになることはないでしょう。そんな食文化の元、日本の気候と土壌、そして日本のワイン生産者が交わり、試行錯誤を繰り返す中で、日本ワインの個性、いわば、日本のテロワールができていくのだと思います。

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