ボルドーの格付け、ブルゴーニュの畑
- writer :pino-pino
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歴史と格式があるゆえに敷居の高い
二大銘醸地。
がぶ飲みワインが大好きなpino-pinoにとって、ボルドーワインとブルゴーニュワインは威圧的な存在です。歴史と格式にもとづいたルールがあり、それを知らずして飲むべからず、のような敷居の高さを感じます。価格も威圧的ですし(笑)。
でも、ワインの原点ともいえるこの二つの地方について知ることは、ワインを好きになってしまった人の宿命かもしれません。
商売上手のボルドー。
格付けけされると1位が飲みたくなる心理。
世界には法律やワイン評論家による格付けが数多くありますが、日本のWineLoverにとって最も有名なものは、フランスはボルドー・メドック地方の格付けだと思います。
この格付けは1852年にボルドー商工会議所が、メドック地方のワインの中から、特に素晴らしい61銘柄の赤ワインを1級から5級まで順位づけしたものです。
格付け第1級には、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・マルゴー」「シャトー・オー・ブリオン(グラーブ地区)」「シャトー・ムートン・ロートシルト」の5つの銘柄が選ばれました(ムートンは1973年に2級から昇格)。1級でも特に人気のラフィットは、中国の富裕層が市場に入ってきてから1本10万円以上に跳ね上がっています。「1級を飲んでみたい」というのが人情、ボルドー格付けワインの値段はうなぎ上りです。
クール配送シャトー・ラフィット・ロートシルト[20
シャトー・ラフィット・ロートシルト[2008]
ところで、シャトーは「城」という意味です。城主が敷地内でワイン造りをしていたことから転じて「醸造所」と訳されます。pino-pinoは、1級ではマルゴーとムートンを、そのほかの級も含めると61銘柄のうち3分の1ほど飲みました。格付けが上がるほどに美味しいとは思いますが、3千円代で買うことができる5級でも、クラシカルなボルドーを楽しむことができます。
深入りしたら危険!
うかつに近寄るとヤケドするブルゴーニュ。
フランスのワイン法では通常、「地域」「地区」「村名」まで格付けされていて、エリアが狭くなるほど品質(と価格)が上がります。ところがブルゴーニュだけ「村名」の上位に、もう一つ狭い区画の「畑」が格付けされています。その最上ランク「畑」は、さらに複数の生産者に分割され、それぞれが畑名を名乗っています。
日本のお米でいうところの、「新潟産こしひかり」「魚沼産こしひかり」「塩沢地区こしひかり」「○○生産者が作るこしひかり」のような感じでしょうか。造り手によって品質に大きな差が出るので、生産者選びが重要になります。
pino-pinoの経験でも、ボルドーでは千円代のワインでもそこそこ美味しいものがありますが、ブルゴーニュワインは、3千円代でもハズレがあります。価格が高い分、外れたときのダメージも大きい。でも次は当たりかも…と思い始めたら危険な兆候、ブルゴーニュワインにハマると破産します!ブルゴーニュ好きの友達を見つけておススメ生産者を教えてもらうことが近道ですね。