贈り物に選びたいワイン
- writer :pino-pino
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ストーリーを考える。ワインに想いを詰め込んで。
贈り物を選ぶときって楽しいですよね。相手の顔を思い浮かべながら「あれにしようかな?それともこれがいいかな?」と考える時間がpino-pinoは好きです。贈り物にワインを選ぶときは、さらにテンションが上がります。
私がワインを選ぶときに大事にしているのは、格付けや産地・品種より「ストーリー」です。むかし友人の結婚のお祝いに「オーパス・ワン」というワインを贈りました。オーパス・ワンは、メドック格付け1級シャトー・ムートン・ロートシルトのオーナー・ロスチャイルド男爵と、カリフォルニアワイン界の重鎮ロバート・モンダヴィ氏がコラボレーションして造ったワインで、名前の意味は「作品番号1番」。新しい生活を始める新婚の二人に「作品番号1番=はじまり」というメッセージカードを添えて渡しました。
もしもワインの味が贈る相手の好みでなかったとしても、ワインの銘柄にメッセージが込められていると知ったら、贈り主の気持ちが込められた世界でたった一つのワインになります。
ジャケ買いもアリ!気持ちを代弁するラベルを探してみる。
ラベルが印象的なワインも贈り物に向いています。たとえば「カロン・セギュール」。ラベルに大きなハートマークが描いてあり恋人に贈る定番ワインとなっています。メドック格付け3級なので贈り物として品質も安定しています。
日本の四恩醸造のワインのラベルには、油彩でバラやクレマチスの美しい花が描かれています。花束がわりに花の絵のワインを贈るなんてロマンチックだと思いませんか?女性に喜ばれそうなワインですね。
私の経験では、カエルをテーマに研究している学者の友人に、ジャンプするカエルの絵のワイン「フロッグス・リープ」をあげたことがあります。とても喜んでくれて、ラベルは今でも彼の部屋に飾られています。
星座の絵のラベルや音符のラベルなんていうのもありますよ。探せばあなたの気持ちを代弁してくれるラベルが見つかるはずです!
◎シャトー・カロン・セギュール(赤)2015750
ルマルキドカロンセギュール750ml[2021]木
万人受けするのは、やはりシャンパーニュ。
贈る相手が上司や年上の方で、失礼のない価格と品質のワインを差し上げたい場合は「シャンパーニュ」を選んでください。お祝いの贈り物なら泡物は相応しいですし、有名銘柄のシャンパーニュは性別や年代を問わず好まれます。
「ヴーヴ・クリコ」「ポメリー」はワインに詳しくない人も知る銘柄で、4千円以下で買うことができます。F1の表彰台でレーサーが勝利を祝って勢いよくあけるシャンパン「マム」は栄光や名誉をイメージさせるので、昇進や優勝などのお祝いに良さそうです。「モエ・エ・シャンドン」は毎年バレンタイン用に特別デザインボトルを発売しています。本命の彼女にいかがでしょう?
ところで結婚して最初の年の私の誕生日。ダンナさんからのプレゼントは、私の誕生年のボルドー格付けワインでした。30年ちょっと経っていたそのワインは、カシスや葉巻のような古典的なボルドー香と端正で骨格のある奥深い味わいで、果実、タンニン、酸味がバランス良く「これぞ由緒正しいボルドーワイン!」といった貫禄。ソムリエとしてもとても興味深い1本でした。
それから数年は誕生年のワインを贈り続けてくれましたが、私がアラフォーに近づきヴィンテージワインがなかなか手に入らなくなったようで、最近は別のプレゼントになっています。私の誕生年ヴィンテージのペトリュスとか、いま飲み頃なんだろうな…。高いけど…。